糖尿物語

今、あの男が、待ち望んでいたあの男が糖尿病と闘いながら帰ってきた。その男の名は『あるみかん』
アルミ缶の上にあるミカン・・なんつって(笑)
『糖尿物語』 もう、これしかない!

2014年09月

狭心症で緊急搬送、そしてステント留置、更に糖尿も見つかり生活習慣がガラっと変わった49歳のおじさんブログ。

第8話 狼は生きろ豚は死ね

そんなわけで2週間の教育入院を経て退院した。

心臓に入れたステントは8ヶ月後に再狭窄してないか再びカテーテル検査しなくてはならないそうだ。

ステントには2種類あって 

ベアメタルステント と薬剤溶出型ステント。

ベアメタルステント
カテーテル治療が始まってから使われているステントで
ベアメタルステントを留置した場合は、15~30%の確率で再狭窄が起こるらしい。
再検査は6カ月後。

薬剤溶出型ステント
2004年から日本で仕様が認可された現在主流のステント
ステントに塗られた薬剤が長期間にわたり染み出して再狭窄を予防する働きがあるらしい。
再狭窄の確率は5%程度
再検査は8カ月後

再狭窄起きないステントとはありがたい。
薬剤溶出型ステントはベアメタルに比べて留置したステント内に血栓のできるリスクが高いらしいが
比較的新しいステントのため長期的な成績結果がまだないらしい。

退院する前、先生に
「ステントは、まだ体が異物と判断して赤血球で攻撃してくるので薬だけはきちんと飲んでください」 
と言われた。

そして退院。

入院時の体重94.5kgが92kgに。微やせ(笑)

その日から毎晩ウォーキングをした。
町内一周4.5km、夕食後1時間以内をめどにスタートしている。

ただ歩いても毎日テンションが続かないと考え
アンドロイドアプリの「rantastic」つうのを500円で購入した。

使ってみると良アプリで
歩いた距離と時間とペースと消費カロリーを管理でき
月ごとの合計歩いた距離とか管理することができ、割とテンションが持続する。
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ステマじゃないけど堂々とオススメ(笑)

ちなみに8月はトータルで184.94km、9月は157.05km歩いた。

自分の歩幅だと1万歩歩くと大体7km、時間で1時間20分くらい。

毎日一万歩歩くって大変なことだと思う。
よく一万歩ぐらいすぐだよ!とかいう方は、万歩計つけて日常の生活振動で万歩計が揺れ歩数稼いでいるんでないかな?
もしくは刑事かスーパー営業マン(笑)

ウォーキングを始めた頃、いろんな人たちが歩いていた。

印象に残っているのはちょっとぽっちゃり型の女の子が夏だというのに(夜だけど)
上下サウナスーツで首にタオル、手に重りみたいの持って後ろから来て追い越していった。

2回ぐらい遭遇してあとは会わなくなったけど、コースと時間変えて続けてりゃいいけど
きっとやめちゃったろうな(笑)

ちなみにサウナスーツで汗かいても痩せません。
あれはボクサーが計量に間に合わせるために無理やり汗出して体重減らすための非常手段なわけで
サウナスーツ着て運動すれば痩せるみたいな広告は淘汰されるべきだと思う。

実は、サウナスーツで痩せられると思ってた時期がありました。はい。ごめんなさい。

更に、無理やり汗かかせるのは腎臓にも負担が掛かり

例えば「駆け込みドクター」の長州小力は、ウォーキングで帰宅後
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サウナスーツ着てエアロバイクを15分間漕いで汗を出し
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腎臓を痛めつけたために尿中アルブミンが612という(健常者30以下)とんでもない数値になり
人工透析開始レベルになってしまった。(ソースは2chね(笑))

自分でサウナスーツとかエアロバイクとか用意するとは思えないし
テレビ局からの指示で病気を悪化させてしまったんだと思う。

テレビ局って怖いね(笑)



ウォーキングを続けるコツは休む理由を探すのでなく歩ける理由を探すことだと思う

雨が降ってるから今日はウォーキング休もうではなく
傘させば、長靴履けば歩けると考えるようにする。
雨降ってラッキーとか思わないようにする(笑)

今日、雨降ってるから歩かない奴は、明日は天気がいいから歩かない。
「明日やろう」はバカ野郎(笑)

とにかく歩かなきゃじゃなく歩きたいって思うことが肝心だな(笑)

結局、痩せなきゃ命に関わる状況なら誰でも痩せれると思うな。


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第7話 糖尿は死のメロディ

入院中時間がありすぎたので、糖尿関係をネットで読み漁る。

熱砂に水が染み込むように知識を吸収していく。脳はまだ把握力を失っていない。

「糖尿病」その緊張感のない名称と裏腹にとんでもなく危険な病気であることを知る。 

糖尿病で何より怖いのは「合併症」である。
しかも「合併症」は治ることがなく、進行を遅らせる対処療法しかないのだ。

合併症には「しめじ」と「えのき」があるらしい。 
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「し」=神経障害=手足のしびれ、こむら返り

「め」 =目、網膜症、最終的に失明する方もいるらしい。

「じ」=腎臓、腎不全になり生涯人工透析のお世話になるらしい。

「え」=えそ、足が腐って切断しなきゃならないらしい

「の」=脳梗塞

「き」=狭心症、虚血性心疾患

「合併症」の中でも「3大合併症」である「えそ」、「網膜症」、「腎症」を発症してしまうとつらい病気になってしまう。

「合併症」を早期発見できれば予後もかなり違ったものになる。
しかし、世の中の大勢の糖尿病患者は、合併症がひどくなってから受診する方が多いそうだ。

自分自身、狭心症にならなかったら受診しなかったのは間違いないし、きっと網膜症か腎症を発症していたと思う。

今回、狭心症から糖尿病治療に移行できて本当に良かったと思う。

たとえ糖尿病になっても3大合併症さえ発症させなければ、健康人と同じ寿命をまっとうできると言うことだ。

それには血糖値を一生コントロールしていくことが大前提だがやるしかない。

若いうちに死んで 綺麗な体を残すより、どんな苦境に立とうとも、しぶとく生き残り糖尿病の見本患者となるのだ。

暗い野望が胸の内で燃え上がってきた(笑)

とりあえず200超えてる血糖値をなんとかしたいと思い、夕食前の血糖値測定時間に合わせて
病室のある5階まで階段の昇り降りを数回こなしてみた。

循環器内科の先生の朝の回診の時聞いたら
「病院内どこ行ってもいいですよ。階段も登ってみてください。もう胸苦しくならないはずですよ」
と言われていたしね。

汗だくになってなにげにTシャツとか着替えて計測時間になって計測したら

血糖値「82」になっていた。
看護婦さんもびっくりしてた(笑)やっぱ有酸素運動で血糖値は下がるみたい。
ネットの情報通りだ。


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第6話 入院生活の光と影

入院生活が始まった。

手術が終わって糖尿の教育入院なので気は楽だった。

これが来週心臓の手術です。みたいな環境だと毎日ドキドキなんだろうけど。

基本的に病院の生活は

6時頃から起きだして洗面とかやっておく

7:45から朝食

12:00に昼食

18:00に夕食

食事一時間前に看護婦さんが血糖値を測りに来る。指先から血を取るタイプの簡易測定器。

それで血糖値200を超えるとインスリン注射を射たれた。

看護婦さんが血糖値201の数字を見て 

「惜しい、200超えてるのでインスリンでーす。」と言ってインスリンを射ってくれた。

食事は一食500~600キロカロリー程度
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(ある日の朝食)
なにげなく盛られているおかずも味噌汁もきっちり計量されている。

摂取カロリーの半分がご飯で260キロカロリーくらい、毎回きっちりごはん160gだったな。
あとはおかずで半分って感じ。

病院食の減塩C食というのが出されていた。

糖尿病棟じゃなくて一応循環器内科に入院していたので、他の食事制限のない方は
蕎麦やカレーなどが出ていた。

一日の塩分摂取量も6グラム以下に制限され全部が薄味だったがうまかった(笑)

一日1800キロカロリと言っても食事以外はテレビ見て寝てるだけなので、太りはしなかったが
あまり体重は減らなかった。

退院後、よほど痩せて退院してくるのかと思ってた人らからは

「どれ、入院生活でよっぽど痩せたでしょ・・・・・Σ(゚д゚;) なに?その腹!全然痩せてねーな(笑)もう一回入って来い!」とか言われた。

入院時の体重94.5kg

退院時の体重92kg

思ったより以上に痩せていなかった(残念)

入院時から服用している薬は

朝食後 (8種類)

バイアスピリン錠100mg
血をサラサラにする薬
バイアスピリン錠

レニベース錠 5
血管を拡張して血圧を下げ、心臓の働きを助ける
レニベース錠

プラビックス錠 75mg
血を固まりにくくして、血栓ができるのを抑える
プラビックス錠

アイトロール錠20mg
心臓の冠動脈の血管を拡げる作用があるらしい
アイトロール錠


パリエット錠10mg
胃酸の分泌を抑える作用がある
パリエット錠

トラゼンタ錠5mg(糖尿病薬)
血糖が高い時にインスリンの分泌を促進して血糖を上げる物質を抑えて、血糖コントロールを改善する。
トラゼンタ錠

メトグルコ錠250mg(糖尿病薬)
血糖値を下げる効果がある
また、脂肪の吸収を阻害し、食欲の抑制作用もあるので痩せられるらしい・・。
(情報ソース2ch(笑))
メトグルコ錠

アマリール錠1mg(糖尿病薬)
血糖を下げる作用がある
アマリール錠


昼食後(1種類)

メトグルコ錠


夕食後
クレストール錠25mg
血液中のコレステロールを下げる作用がある
クレストール錠
メトグルコ錠

アイトロール錠

アマリール錠

こんなに感じに飲んでる(笑)

昔、うちのバーちゃんが毎食後山のように薬を飲んでるのを見て、クスリ漬けだな・・と思っていたが
まさか自分がなっちまうとは(笑)

最近思うのだが
例えば血圧の場合。薬飲まずに高血圧の境目にいる人と
薬飲んで正常値にいる人では、どっちが健康なんだろう?

薬は飲まない方がいいのはわかっているんだが。


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第5話 糖尿になった男

このブログは基本的に教育入院なんかで入院中の方が消灯時間過ぎに見つけて少しの暇つぶしになればいいな。くらいの気持ちで書いています。病院は消灯時間早くてつらいスからね(´Д⊂)


さて、狭心症が見つかりついでに糖尿病が見つかったみたいな雰囲気だが実は違う。

糖尿病になっていたから合併症で狭心症を起こしたのだ。

糖尿病でステント入れた有名人は、知っている限りで松山千春と渡辺徹。もっといるかもしれないな。
ダウンロード (2)


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毎年やってる不健康診断の結果見ると5年前から血糖値が150~190の間で推移していた。

入院時のスペック

身長172cm

体重94.5kg

血糖値260

ヘモグロビンa1c 10.2

完璧糖尿病だった。

狭心症の症状がなかったら、まだまだ受診なんかしてなかったと思う。
どこも痛くも痒くもないからね。

血糖値190も高いのか低いのかもわからず、興味もなく、要精密検査の通知が来ても
どこも痛くないし自分は大丈夫。とへんな自信(笑)

糖尿病がどんな病気かもよく知らなかった。

糖尿病って病名が緊張感ないな。

「贅沢病」とか「自己管理できないデブがかかる病気」みたいなイメージがあり、他人に「糖尿病なんです」と言いづらい(笑)

今にして思えば糖尿のサインは出ていたな。

① 朝方に足がつる。こむら返り
よく足がつるのでGoogleで検索したけど糖尿が原因で足がつるとは出ていなかった。
足が冷えるからつる。みたいなのがあったので靴下はいて寝たりしてた。
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あと突然膝カックンもたまになってました。クルマから降りるとき膝カックンになって転んだり
脚立に上ってる時膝が抜けたことがあり以降手放しで脚立に上がれなかった。


②歯周病が進んで歯磨きすると必ず血が出た。
歯周病に関しては悲しい報告を後ほど改めて(笑)
ダウンロード

③足の裏の皮がとにかく剥けた。水虫かと思ってた。
踵が角質化して割れたりして痛かった。「ヒビケア」とか着けたけど効かなかった。

④夕方になると目が霞んで字が読めなくなった。
新聞の字がメガネ外しても付けても見えなく、テレビの字幕や、パソコンの文字、スマホの字も見えなかった。
クルマのカーナビで現在地の表示が見えなくてメガネ外してよく見ようとして事故りそうになったことも。
とりあえずメガネを2つ新調したけどダメだった。
いきなり老眼進んだなーと思ってた
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⑤突然の鼻血
興奮もしていないのにツーーーーと鼻血が15分位出続ける。
鼻の毛細血管が弱くなっていたんだろうな。
ダウンロード (1)



上記症状が血糖値コントロール(食事療法、ウォーキング、服薬)で血糖値が基準値に下がったら
すべて治りました。


ただ糖尿病の自覚症状としてよく言われる
水分摂取過多や頻尿、おしっこの泡立ち、何もしないのに体重が減るは自覚ないなー。

みなさんも上記のような症状があったら糖尿病疑ってね。


さてさて、糖尿が見つかる前の食生活は

3食の食事は腹ハチキレルまで。
食後にお菓子とかも食ってました。
外食もラーメンライスとか好きだったな(笑)基本大盛り。
寝る前にカップラーメンとかもよく食ってました。ごめんなさい(笑)


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第4話 カテ室・ブルース

時間になり手術着に着替えてカテ室に運ばれた。

カテ室には若い男女の研修医やら看護婦さんやら十数人いた。

手術台に載せられ、手術着をはがされパンツを脱がされた。また全裸。

もうどうにでもしてくれッて感じv( ̄∇ ̄)v

アルコールで消毒されてシーツみたいの掛けられた。

手術台の脇に24インチくらいのワイドモニターが6個アームで設置されていて

見ようと思えば進行具合を自分でも確認できるようだった。

ダウンロード


自分の心臓にカテーテルが伸びていくさまを見たくないので見なかったけど。

局部麻酔で手術が始まった。

心臓の血管は神経がないので何も感じませんよと言われたけど

感覚として金属の触手が心臓に入っていく冷たい感覚があった。

ダウンロード (1)

第一助手の先生と専門用語を交えながら何やらやっていた。

ステント留置無理なんだろうか?バイパス手術とか嫌すぎる。

「○○さん、ステント入れれる箇所なのでこのまま処置しますね。よかったですね。」

と言われた。

バイパス手術免れたとわかりちょっと泣けた(笑)

1.5mmの30mmにしましょうと言っているのがわかった。

手術時間は40分くらいで終わった。

先生が

「うまくいきましたよ。心臓はもう大丈夫です。あとは糖尿治しましょうね」

と言ってくれた。うれしかった。

冠動脈の一番太いやつが99%狭窄していたそうだ。

心臓の下方から毛細血管が延びてきて心筋に血液を送っていたので心筋梗塞にならずにすんだらしい。

もう毛細血管に足を向けて寝れないな(笑)

手術は無事終わったが、病室に戻ってからの傷口が塞がるまでの3時間安静がとても辛かった。


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presented by 地球の名言

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